バックコーラス(オブリガート編)

テクニック説明 練習曲
 バックコーラスを行う場合、歌っている旋律に音を重ねる”ハモリ”とは違うもう一つ別な方法があります。オブリガートと言われるものです。そういうと特別なテクニックかと思われるかもしれませんが、メインパートの後ろで「ウー」とか[アー」とか歌っているバックコーラスのことです。これだと、その旋律に合うような別のメロディーで歌うことになるので、旋律に重ねるハモリとはまた別の効果を発揮します。
 感覚をつかむまではちょっと練習が必要かも知れませんが、一番簡単な方法は、旋律の中の音をそのまま伸ばすというやり方です。例えば→の練習曲ならば 〜なみだのかずだけ〜 の最初の「な」と同じ音を「アー」とか「ウー」で伸ばします。同じように 〜つよくなれるよ〜 の「つ」の音と同じ音を伸ばします。これだけでもちゃんとバックコーラスになります。
 別の音でもはまるはずです。例えば今度は 〜なみだのかずだけ〜 の「だ」の音を旋律が「だ」に入るところから「アー」で伸ばして見ましょう。「なみ(メイン)アー(コーラス)」みたいな感じですね。同じように 〜つよくなれるよ〜 の「く」と同じ音を「く」の部分から伸ばします。先ほどの歌いだしの音を伸ばすよりも、こちらの方がやりやすいかもしれません。
 このような方法で感覚をつかんでみてください
TOMORROW/岡本真夜
 伸ばすだけのオブリガートが出来るようになったら、次ステップとして和音に合うように音を動かし見ましょう。旋律とは違うメロディーを歌うような感じになります。
 あと、コーラスの出だしを意図的にワンテンポ早めたり、遅めたりするとオブリガートの効果が出る場合があります。この辺になってくるとその人の感覚でやる「アドリブ」に近くなってくると思います。
 アドリブができるのなら、「アー」とか「ウー」だけでなくちゃんと歌詞をいれると、まさに「バックコーラス」という感じでかっこよく決められます。例えば→の曲だと「あれから」(あれから)「僕たちは」(僕たちは)「何かを信じてこれたかなあ」(これたかなあ)。( )の部分をメインパートとは別のメロディー、リズムで掛け合い的に歌うと、SMAPもびっくりの「夜空ノムコウ」ができあがります(このアドリブは98年年末の番組でSMAPとドリカムが共演した時に吉田美和さんがやっていました) 夜空ノムコウ/SMAP