ものまねオーディション
1.出場まで
2.1次予選
3.2次予選
- 出場まで
フジテレビでやっている「ものまね王座決定戦」。最近はベテラン勢はネタ切れ、新人もあまりぱっとしなくなくなり番組自体のレベルが落ちてきているますが、この番組の素人版とも言えるのが「日本ものまね大賞」です。オーディションに出てみようと思ったのは、98年春の「ものまね王座決定戦」でクリカン(栗田貫一)の「もののけ姫」を見たことがきっかけです。審査員や郁恵ちゃんは絶賛していましたが、「これなら俺の方がぜんぜん上手いじゃん。俺が歌ったほうが、郁恵ちゃんよろこぶね」(別に郁恵ちゃんのファンというわけじゃないのですが)と思ったのです。
たまたまその番組で、「日本ものまね大賞」の出場者募集の告知が流れていたため早速メモって、はがき応募しました。その時、はがきに書いたのは大胆にも”もののけ姫ならクリカンよりは上手いです”と
それから1ヶ月以上何の連絡もなかったため、「はがきの時点で落とされたのかなあ」
と思っていたたのですが、あるとき合唱の練習中に携帯電話にフジテレビから電話。「ものまね大賞のオーディションが6月5日にあるので来れますか?」ともちろん即OK。早速ネタを何にしようか検討しはじめました。
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- 1次予選
1次予選が、お台場のフジテレビでおこなわました。フジテレビの玄関前広場が集合場所になっており、念のため集合時間より早めにフジテレビに到着しておりました。「いったいどんな人たちが、こんなオーディション受けに来るのかなあ。きっと変わった人達だろうなあ」と興味津々で、待っていました。集合場所に受けつけ担当の人が来て、出場者らしき人たちが集まってきました。小学生から、かなり年いっているお年寄りまで、まさに老若男女いろんな人がいました。でも、やっぱりなんとなくみんな「変わり者」に見えてしまいます。でも、実はみのりが風貌的に一番「変わり者」に見られていたかも知れません。何しろ、その時の恰好は緑のストライブの東南アジア系のシャツに短パン、頭はスキンヘッドに近い坊主頭でしたから、かなりあやしい奴だったに違いありません。そのような恰好にしたのは、やるネタとのギャップを出そうと思ったからです。今回のネタのコンセプトは「裏声を使ったモノマネ」でした。もののけ姫をメインに、あとは女性もの中心のネタを考えていたのです。
局内に入るための通行許可書みたいのを受け取り、50名以上のオーディション出場者がフジテレビ内に入っていきました。まず、控え室みたいなところに通され、そこで、書類に必要事項を記入します。ネタもその用紙に記入するようになっており、得意なネタから順番に、ということになっていました。
かなりの待ち時間があった後、オーディション会場へと向かいます。会場は撮影に使用するスタジオでした。奥の方に審査員をする偉そうなディレクターかプロデューサーらしき人とその他何人かが座っており、その前で一人一人ネタを披露していく方式でした。すでに、会場に入ると前の組の人がネタをやっていました。
その審査やっているディレクターが腹立つくらい態度がデカくて、でもはたから見てるとその反応が、なかなかおもしろかったです。例えば「じゃあ次、河村隆一やって」とかいって、似てなかったりおもしろくなかったりすると、すぐ「ハイハイハイ、じゃあ次..」みたいな感じで非常にさむーい雰囲気でした。似てると、それなりに長くやらせてもらったり、「じゃあサビいって」とか言われるのですが。
自分の出番の前にかなりの人数がネタを披露していったのですが、そのほとんどが「ぜんぜん似てない!!!」。「それ、本当にものまね?」って実際にそのディレクターにつっこまれた人も何人もいましたが、それ以上にみのりは「それ、ただ歌ってるだけだろう」って思うのばっかりでした。似てないとまさににただの「変わり者大集合」の状態です。「いったいこの人達なにしに来てるんだ」と思ってしまいました。もちろん、自分に対しても「俺、なにしにきたんだ?」と思っていました。。
いよいよ自分の番が回ってきました。相変わらず、ぜんぜん緊張はしていません。いきなりディレクターが「またこれかあ、今日十何人目だよ。もののけ姫ね。」「え、そんなにやった人いるんですか。男の人もいました?」とみのり。「いたよ何人か、まあやってみて」とちょっとやりとりがあって、大きく深呼吸をして、もののけ姫を歌い出しました。出だしからしばらく歌うと「じゃあサビいって」と。顔は無表情のままでしたが、ちょっと気に入ってくれたようです。ただ、そのあとやった、JUDY
AND MARY とかNOKKO、奥居香などはすぐに切られてしまい、全く評判が悪い。「なんだ、女の歌ばっかじゃん。男の歌できないの?」「いや、できないことないんですけど、今回は裏声を使ったというのをコンセプトにしたもので」と言うと「んーあまり良くないな。高い声出せるんだから、男でも高い声のやつやったらどお?槙原とかさあ、できない?」「まあ槙原なら、ちょっとできますけど」と、あんまり得意じゃないけど、槙原も少し歌ってみると、「そっちの方がずっといいよ」との評価。「そうかなあ」とちょっと納得いかなかったのですが、これで、1次オーディションが終了。もののけ姫以外は全く興味なしの状態だったので、「まあ、こりゃだめだなあ、まあいいかフジテレビに入れたから」というのが感想でした。
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- 2次予選
1次予選の手応えは全くなかったので、ものまねの事は頭から消え去りかけていたのですが、予選から3、4日後、家に帰ると留守電に「フジテレビですが、先日行われたものまねの1次予選通過しましたので、7月26日の2次予選に来てください」とのメッセージが。思わず、「やった!!」と声出してしまいました。まさか通ると思っていなかったので、なんか異常にうれしかったです。でも、「たぶん、もののけだけが良かったのだろう」と冷静に分析し、1次予選でディレクターに言われたように、他のものまねも出来るやつなんでもいいから洗い出そうと思います。できそうなものまねを手帳に書き出してみました。すると50人以上になってしまいました。ほとんどが、「なんとなくそれ風」ってのが多いのですが、一応一通り練習してみて、良かったのから順番に並べて見ようと思いました。せっかくなのでそのリストを書いてみました。
人にも聞いて評価してもらおうということで、カラオケ友達などにご協力いただき、いくつかおすすめなのを準備しておき、2次予選に臨むことになりました。
2次予選も会場は同じく、フジテレビです。会場に入る前に見たことのある顔が何人かいました。いわゆる常連さんと呼ばれる人たちで、毎年その番組に出てくる人たちで、テレビで見て顔を覚えていたのです。下ネタでゴジラ、ロボコップネタやる人とか、ジュークボックスネタをやる人とか。「この人たちもちゃんと予選受けるんだなあ」と
結局、2次まで残っていたのは、50人くらいでした。実際1次予選は、500人くらいが受けにきたようです。その中から選ばれたってだけでも「なかなかのもんだな」と自画自賛し、「うまくいけばテレビ出演だな」ともくろんでいました。
会場も1次と同じスタジオでした。この2次が最終予選ということで、ものまね芸人の星奈々とかおかまのジェニーちゃんが見に来ていました。1次と同じように一人ずつネタを披露していったのですが、さすがに選ばれた人たちだけあって、なかなか似てるものまねあり、ぜんぜん似てないんだけど強力なキャラクターで押しとおす人あり、と見ていてぜんぜん飽きないというか、笑いっぱなしでした。いつもテレビで見ている常連さんの芸も生で見れたし、なんか得した感じでした。
肝心の自分はというと、ほとんど1次と同じような感じで、「もののけ姫」はやっぱり良かったみたいなのですが、そのほかは、結構ネタを用意していったのですが、結局2,3人のネタしかやらせてもらえず、反応なし、といった感じでした。
まあ、この番組のコンセプトがものまねというより「おもしろ素人大集合」みたいなところがあるので、最後に通過者の発表があったときも、やっぱキャラクターがいい人が選ばれていたようです。
みのりのネタは、笑わせる的なところは全くなかったので、よっぽど似てないとダメだなあとは最初から思ってはいたのですが、やっぱり、ひっかかってはくれませんでした。でも、1次で「十何人も、もののけ姫聞いた」とか言っていたのに、2次で、もののけ歌ったのはみのりだけだったので、もののけ姫だけは一番良かったのかなあと、それは満足しています。まあ、何か新ネタでも思いつけば、またやってみようかなあ、なんて思っています。
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