バックコーラス(ハモリ編)

テクニック説明 練習曲
 ここで言うハモリとは、人の歌ってるメインパートに別の音を重ねてハーモニーを作り出すことです。
 ハモリは結構難しい技術ではありますが、マスターするととても楽しく、はまってしまいます。またカラオケボックスなどで、順番待ちのときも暇を持て余すことなく、いっしょに歌うことが出来ます。みのりももちろんハモリ好きなので、マイクの奪い合いにならないように最近はマイマイク持参でカラオケに行くことが多いです。そうすると、ほぼ全曲参加して楽しめます。
 ハモリをマスターするためには、まず、ハモリが実際に入っている曲のハモリパートを覚えて、原曲どおりにハモるというのが、基本となります。なかなか出来ない人は何度も原曲を聴いて、「ハモリの部分を聴くと、その歌のメロディーでなくハモリパートを自然に歌っていた」というくらいに聴きこむ、歌いこむことをおすすめします。反復練習することで、ハモリ感覚を身につけましょう。
 音的にいうと、メインパートに対して、3度上を歌うのが一番良く使われているハモリです。3度上というのは、例えば主音が「ド」の音を出していたら、ハモリの音は「ミ」の音で歌うという和音です。正確に言うと短3度、長3度とあって、長調の曲と短調の曲ではハモリの音もちょっと違うのですが、その辺は理論よりも、歌ってみて感覚をつかんでもらったほうが良いと思います。
この3度上のハモリさえマスターしてしまえば、大体の曲にハモリを入れることが出来ます。
Song For U.S.A/チェッカーズ
おなじ星/Jungle Smile
 3度上のハモリができるようになったら今度は3度下のハモリに挑戦してみましょう。先ほどとは逆で、例えば「ミ」の音が主音だとしたら「ド」の音がハモリの音になります。人にもよると思いますが、3度上のハモリより3度下のハモリの方が感覚をつかむのが難しいと思います。 抱きしめたい/Mr.Children
チェリー/スピッツ
 メインパート、3度上、3度下がそろったら、3人でハモリを楽しむ事が出来ます。もう1音あれば、4人のハモリもできますが、カラオケでは、同じ旋律にハモリを重ねるのは3人くらいまでが限界かなあと思います。4人目を入れるとかなり複雑な和音も楽しめますが、そこまでするにはちゃんと楽譜を起こさないとならないし、なによりもそんな複雑な和音を必要とする楽曲がほとんどないからです。
 4人目を入れる場合はオブリガートを使ったほうが効果的かもしれません
星空の下のディスタンス/アルフィー
TIME ZONE/男闘呼組
 最後にハモリを行う時の心構えについて。それは、「ハモリはあくまでも脇役である」ということです。メインパートあってのハモリです。決して、メインを歌っている人の邪魔になっては行けません。
 まず、ハモリを嫌う人がいるということ。例えば、ハモリの音を聞いてしまうとつられるとか、はいり込んで歌っているのにハモリがじゃましてしまうとか。その場の雰囲気とか、歌っている人がどう思うのかということを考えて、ハモリを入れるかどうかの判断をつけましょう。ハモリを入れると決めた場合でも、歌っている人との声量とかのバランスを考えましょう。例えば声量があまりない人のハモリをするときは、自分も声量を押さえるとか、マイクを使用しないとか、気遣いをしましょう。
 また、特に3度上のハモリが出来るようになると、大抵の旋律に対してハモリがつけられるようになって、曲全体にわたってハモることが出来るようになりますが、それではちょっとうるさすぎます。先ほども言ったように、ハモリはあくまでも脇役です。例えば、サビだけハモリをつけ他の部分はオブリガートにするといったメリハリをつけるとポイントポイントが強調されてかっこいいハモリになります。